意外とひどいことする『セロひきのゴーシュ』

セロひきのゴーシュ』(作:宮沢賢治、画:茂田井武、福音館)。
ドラマ「重版出来! 」で、高田純次が演じる出版社の社長が宮沢賢治にこだわる話があり、宮沢賢治が書く物語や詩が気になり、読んでみたので備忘録。

セロひきのゴーシュ 』は、宮沢賢治が31歳の時に書いた物語だ。
私自身は、題名を聞いたことあるけど読んだことがない。タイトルが呪文みたいな響きだし、「セロって何なのか」「ゴーシュって何なのか」わからない言葉だらけのタイトル。いざ読んでみると、内容は楽団の中でセロという楽器を弾く主人公ゴーシュが登場。小さな動物と関わっていくうちに、演奏や人なりが変わっていく物語ということがわかった。

本書を読み終わって感じたことをいくつかピックアップすると・・・

  • ゴーシュは動物と話せるって、すごいな。
  • この時代だからなのか、主人公がタバコを吸う場面が描かれるって信じられない。
  • 猫の下でマッチを点けるなんて、主人公ゴーシュがおっかない。

ツッコミどころ満載だということはおいといて・・・
今まで宮沢賢治を読みたいと思って、読んだことなかったから「こういう話を書く人」という経験が増えた。
対象が小学校低学年と書いてあったけど、いざ読んでみると「ゴーシュ、けっこうひどいことするな・・・」と驚く場面がある。それでもゴーシュはいろんな動物から好かれている。音楽かな、と考えつつ、はっきりした理由がわからない。残念ながら、今の私には気づかなかった。
そして、この物語では音楽を魔法のように感じられた。「音楽は国境を越える」ではないが、言葉がなくても相手を驚かせることや癒すことができる。英語が聞き取れないけれど、私も普段、洋楽を聞いてテンションを上げることがある。音楽ってすごい。
大人になってから読んでみると、新しい発見と確認ができていいと思った物語。

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