新しい本の読み方を発見する『井上ひさしの読書眼鏡』

井上ひさしの読書眼鏡

井上ひさしの読書眼鏡』(井上ひさし、中央公論新社)。
小説家がどんな本をどう読んでいるのか気になったことありませんか?
以前「小説を書く前に読んでおきたい!どんな本を読み、どんな風に読むのかを知る」で紹介した『読まずに小説書けますか 作家になるための必読ガイド (ダ・ヴィンチブックス)』(岡野宏文・豊崎由美、メディアファクトリー)を読んだ時に、小説家の本の読み方が書かれた本があれば読んでみたいなと思ったことがありました。そのつながりでどんな読み方をするのかは書かれていないけれど、どんな本を読んでいるのか知ることができる一冊と出会い、読み終わったので備忘録。

著者は「ひょっこりひょうたん島」などの放送作家であり、多数の賞を受賞している小説家である井上ひさしさん。著者の読書経験を通して感じたことを読むことができる内容となっています。

本書を読み終わって勉強になったこと、感じたことをピックアップすると・・・

  • 大江健三郎が実践していた不眠症を克服する方法として辞典が効く。
    →新しいなと感じた。今は眠れないなんてことはなくなったけど、なかなか眠れない日や子供ができたら読み聞かせようかな。
  • 人名辞典で偉人格付け。偉人に費やされる合計字数で多い方を偉人とする。
    →歴史上の人物を知るいい機会であり新しいゲームにもなりそう。辞典を引くということをゲーム感覚ではじめ、どんどん楽しくなりそうだなと感じた。それにしても辞典っていろんな種類があるものだと知った。
  • 米原万里の全著作から気になったタイトルがちらほらあった。今度、読んでみようと思った。

著書の中でとにかくいろんな辞典がこれでもかと登場した印象だった。また、私自身が辞典といえば「●●語辞典」くらいしか知らなかったけど、いろんな種類があるんだと知った。辞典を引くということに馴染みがうすい学生時代だったから、著書の中で出てきた「偉人格付け」を知り、ゲーム感覚で辞典を引いていたらよかったのになぁ感じた。小説家がどんな本を読んでいるのか興味がある人におすすめ。また、新しい本の読み方を発見できる良書。

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