『文系のための理系読書術』齋藤孝さんが教えてくれる読書方法

文系のための理系読書術

文系のための理系読書術 』(齋藤孝、集英社インターナショナル)。
文系出身からすると理系の本(数学とか物理とか)になかなか手が伸びないですよね?
先日「『ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた そしたら意外に役立った』を読んだら次に読みたい本が決まった」で紹介した「ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた そしたら意外に役立った」(堀江貴文、角川書店)に、もっと理系の学問に興味を持った方がいいという記載があったことを思い出したけれど、やみくもに読んでも意味がないし、数学に興味をもてる本といえば「博士の愛した数式」(小川洋子)ぐらいしか知らない。何かとっつきやすい本はと考えていたところで、今回の本を読み終わったので備忘録。

文章の書き方や話し方など多数の本を書かれている齋藤孝さんが、文系の人にも理系の本にもっと興味をもってほしいと考えておすすめな本を教えてくれる内容。

本書を読み終わって勉強になったこと、感じたことをピックアップすると・・・

  • 瞑想によって自分をコントロールする(p71)
    →自分が知りたいことは脳科学を知ると解決することが多いのではと思わせられるほど、脳科学のすごさを感じた。夜眠れない時には深く息することや時間があるときには気分転換に歩くようにしていたことが、脳科学的に説明されている本があると知ると、他の方法も知るために本を読んでみようと思わせられた。
  • 素数をテーマにした小説でおもしろいのは、『ジェノサイド』(高野和明/著、角川書店)です。ベストセラーになった本なので、ぜひ読んでもらいたい。 (p118)
    →「博士の愛した数式」(小川洋子)以外の数学に関する小説を読んでみようと思った。特に数学には苦手意識があるけど、素数は暗号の基本と聞くとカッコイイ学問に思えて興味がわかないはずがない。読んでみようと思わせれた。
  • 「わからない」というのは、「思考様式に慣れていない」ということもあるんですね。宇宙論には宇宙論の思考があり常識がある。そこになじんでくると、理解が早まって、自然と興味もわいてきます。(p165)
    →小学生の時にこの考え方を知りたかったなと思った部分。わからなくて早くから苦手だと思い、苦手だと思ったらますます自分はできないと考えていた。ただ単にその思考に「慣れていないだけ」とわかっていたら、苦手意識なく楽しめたのかもしれないと思った。苦手意識を作らないためにも、いろいろな本を読むことはいいことなんだと学んだ。

自分は文系の学部を卒業し、まさに典型的な理系の学問に苦手意識を持つ人間の一人です。今でも数学の話を聞くと眠くなるし、自分で無理だと考えてしまいます。でもその一方で、自分が苦手だからこそ理系に対する憧れは強い。数学のこととか科学のこととかもっとわかるようになれたらなと思います。本書を読み終わった時には、理系に関するけど何冊か読んでみたいなと思わせられる本に出合えるはず。
理系って苦手だなと感じているけど理系の本を読んでみたいと考えている人に読んでほしい一冊。

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