一流は実践している!意図的な練習と習慣で目標達成を加速する

GRITやり抜く力

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』(アンジェラ・ダックワース、ダイヤモンド社)。
成功するために必要なのは努力であり、自分次第で自分が望む姿になれるとしたらやる気が出てきませんか?
成功者の共通点が才能ではなくGRIT(グリッド)=やり抜く力であるというのが今回読んだ本のテーマです。
自分にどんな才能があるかわからないけれど、自分が好きなこと、したいこと、なりたい姿が明確になっているのであれば、やり抜く力を身につければいいんです。著書を通してやり抜く力とは何か、そして成功者の実践方法を知るため、今回の本を読み終わったので備忘録。

著者は、ペンシルベニア大学心理学教授でありTEDで『Grit:The power of passion and perseverance(成功のカギは、やり抜く力)』についてスピーチを行ったアンジェラ・ダックワースさんが書いた本です。

この本で私が気になったポイントは3つです。

  • 目標達成するためには、重要な目標に絞り込むこと
  • 一流と呼ばれる人は意図的な練習で弱点を克服している
  • 意図的な練習×習慣で目標達成を加速する
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目標達成するためには、重要な目標に絞り込むこと

著書の中で、ウォーレン・バフェットがパイロットに教えた目標達成方法が紹介されています。(p94)
ステップは3つです。
①仕事の目標を25個書き出す
②書き出した目標を5つに絞る
③残り20個の目標に関わらないようにする
余計なことに時間とエネルギーを分散させず、重要なことに集中することが大事。
投資の神様であるウォーレン・バフェットが目標を達成するために大切なことだと言っています。
いろんなことに興味が沸き、あれもこれもと手を始めては中途半端になっている人にとっては、心に突き刺さる言葉ではないでしょうか。
このことから、何かを成し遂げるためにはシンプルが一番だと感じることができます。

一流と呼ばれる人は意図的な練習で弱点を克服している

成功者に共通する練習方法について著書の中で、知ることができます。(p171)
①ストレッチ目標(高めの目標)を設定する→具体的な弱点の克服に努める
②ストレッチ目標(高めの目標)の達成を目指す→フィードバックを求め、克服に努める
③改善すべきところはできるまで何度も繰り返し練習する→小さな弱点の克服に努める
具体的な弱点を克服するという点で、以前「仕事が嫌になったら、堀江貴文の『ゼロ』がおすすめ」で紹介した『ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく』(堀江貴文、ダイヤモンド社)が思い出されます。
堀江貴文さんは東大合格を目指していたとき、自分に足りない部分を補うために一日で完結できる目標をひたすら取り組んでいたそうです。ポイントは大きな目標ではなく、目の前のことに集中するためにシンプルで具体的な目標がいいと言っていました。
自分の弱点を明確にし、弱点を克服することに集中する。複数あれば、その複数の弱点を一つ一つ潰していく。目標設定と弱点克服の繰り返しが、一流と呼ばれる人たちを作り上げるのだそうです。

意図的な練習×習慣で目標達成を加速する

自分にとって快適な時間と場所を見つけたら、同じ時間と同じ場所で意図的な練習を習慣化することを著者は推奨しています。(p197)
自分のベストな状況で習慣化することで、意図的な練習も苦にならずに続ける秘訣だそうです。
自分にとってベストな状態で取り組める時間帯と場所は現在見つかっていません。
見つけるまでにいろいろ試してみようと思いました。

上記で取り上げた3つのポイント以外に著書の中で取り上げられていたエピソードの一つとして、建国の父と呼ばれるベンジャミン・フランクリンが実践した文章力を鍛える方法が、文章を書く仕事をしている自分としてはとても興味深かったです。
彼は愛読誌に掲載されたいくつかのエッセイを何度も繰り返し読みながらメモを取り、原稿を見ずに書き、自分が書いた原稿とオリジナルの原稿で間違った部分を確認したら、修正する。プロの文章を真似ることから始め、繰り返すことでプロの文章を書くことに慣れるまで練習したそうです。
またその他に論理的な主張を展開する文章を鍛えるため、エッセイのメモの順番を適当に並べ替え、それを正しい順序に並べ直す練習もしていたそうです。
現在の弱点を克服するために非常に勉強になり、実践してみようと思いました。
また、学生時代に作文や論文など文章を組み立てる技術な必要なときがきます。
そのときスラスラと論理立てた文章を書けるようにするため、仕事で文章を書く人だけでなく、学生の頃から実践してほしい練習方法だと感じました。

まとめ

読み終わった時には、成功するためには「才能」よりも「やり抜く力」が大切であると知り、自分の理想とする姿になれる、自分でもできるんだという気が起きてきます。
生まれた時に自分の才能が何なのか分かればいいけれど、行動してみないとわからないし、行動してもわからない人がほとんどだと思います。自分の興味と才能が同じであればいいけれど、必ずしも合致しません。
ただ、そこで諦めるのではなく、自分が好きなこと、したいこと、なりたい姿を実現するために、やり抜く力を身につければいい。著書を通してやり抜く力と具体的な実践方法を知ることができました。
自分が望むことで一流になりたい人に読んで欲しい一冊。

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