小説を書く前に読んでおきたい!どんな本を読み、どんな風に読むのかを知る

読まずに小説書けますか 作家になるための必読ガイド (ダ・ヴィンチブックス)』(岡野宏文・豊崎由美、メディアファクトリー)。
タイトルに引かれて手に取った。文章の書き方本は何冊が読んだことあり、ましてや小説という物語が本を読まずに書けるものなのか、と気になって読んでみたので備忘録。

ジャンルや表現ごとに、小説を書く前に読んでほしいおすすめ本を対談形式で紹介されている。
「●●な小説を書きたかったら、●●を読め」的な感じでお二人のおすすめ本が次々に出てくるから、お二人の読書量がどんだけ多いのか圧倒された。

本書を読み終わって感じたことをいくつかピックアップすると・・・

  • 本を読んだ量はベストセラーになる本を書ける、書けないは関係ない。文章のテクニックを理解している、理解していないかが書評家が納得する本なのだと思った。
  • 書評家になる人は、読書量が多いことをこの本の中で感じた。読んでおいたほうがいいと紹介されていた本がまだ読んだことのない本ばかりだった。読書という経験の数だけ引き出しが増える。自分の読書経験値がまだまだひよっこだと感じさせられた。
  • 「構成を考えながら読むと、作者の意図がわかる」部分は、本の読み方の新しい方法を知った。また、一つ新しい視点で読む楽しみ方が増えた。

本のタイトルである「読まずに小説が書けますか」に対する私の解答は「書けます、が・・・」だ。
岡野宏文さんと豊崎由美さんのズバズバっとベストセラー本にも厳しい意見が出る中で、読書量について度々出てくる。お二人の読んだ意見で上手いと感じさせる作家は読書量の多さを感じるらしい。
著書では普段、何気なく読んでいる本を今までと違う方法の読み方が自分の中で新しい発見だった。
作家になるためにはどんな本を読んだらいいのか、どんな風に作品を読んだらいいのか知りたい人におすすめの良書。今度は「小説家の本の読み方」や「書評家になるための必読ガイド」があれば読んでみたいな。

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