論理的に考える思考を訓練するならプログラミング

『子どもを億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい』(松林弘治、株式会社KADOKAWA)。
プログラミングに馴染みのない人にも、「プログラミングを学ぶメリット」「プログラミングとは?」「プログラミングを学ぶ方法」について順を追って書かれており、大人だけでなく子どもでもプログラミングを学べる環境があることを解説しています。
冒頭にも書かれていますが、著書の中でプログラムコードは全く出てきません。しかし、プログラミングに関心があるけれど、どんなものなのか全体像を掴みたい人には良書です。
今回は、著書の中で気になった個所をいくつか書き出してみます。

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1. プログラミングは論理的に考える訓練になる

子どもがプログラミングに触れるメリットは、ものごとの仕組みを深く考えるきっかけになると著者は言っています。物やサービスがどのように連携していて1つのものとして動いているのか、仕組みを考察するきっかけになるそうです。(54ページより)
また、プログラムは1つ1つの処理や条件分岐の小さな要素の集まりです。プログラミングでは、達成したい目的を実現するために「どのように組み合わせるのがいいのか」「複数ある組み合わせの中で、より効率が良く適したものはどれか」といった論理的な思考が必要となるため、プログラミングを通じて論理的思考の訓練になるそうです。(55ページより)

論理的思考はプログラミングだけでなく、仕事の中でも必要とされる思考です。
資料作成、プレゼンテーションなど「書く」「話す」場面で相手に伝わる内容であることを求められます。
全体像をふわっと考え人にとっては論理的思考を学んでインプットも必要ですが、まずは論理的思考へ考え方を変えることからはじめてもいいのではないでしょうか。

2. プログラミングの概要を知る

世の中にプログラミングによって動いているものは沢山あります。
子どもから大人までハマっているゲーム、家電製品など今となっては身近に存在しています。著書の中では子どもに「プログラミングって何?」と聞かれたときに、子どもにわかりやすく説明できるような内容が書かれています。

プログラミングの基礎やプログラミングの品質について解説されている部分は、プログラミングを学ぼうと考えている人、学びはじめたばかりの人にはプログラミングの概要を知るうえで「なるほど!」「気を付けるポイント」と感じるのではないでしょうか。プログラミングが難しそうと感じていましたが、概要を知るととっつきやすいものだと知りました。

3. プログラミングを学ぶ環境

プログラミングに興味を持って、いざ学ぶためにはどうしたらいいのかいくつか紹介しています。
「プログラミング 学習」と検索したときにヒットする有名なサイトでいえば、
Scratch:小学生でも学びやすいかと思います。動作がブロックになっていて、ブロックを組み合わせるだけで簡単にアニメーションを作成することができます。
プログラミン:文部科学省にて運営されているサイトです。こちらもScratch同様に動作がブロックになっていて、ブロックを組み合わせることでアニメーションを作成できます。

他にもゲーム制作を通じて実際のプログラムコードを書いていくサイトやワークショップ、コンテストもあって楽しみながら学べる環境があります。
子どもだけでなく大人にとってもプログラミングを学ぶ一歩が踏み出せるような環境がいろいろあります。
まずは著書から選ぶのもよし、実際に学校でのプログラミングカリキュラムを調べて興味をもったことから始めてみるのもいいかなと思います。


恥ずかしながら私は、平成24年度より日本の中学校でプログラミングが必修科目であることを知りませんでした。
自分の中学校時代を考えると、それだけ今の世の中はIT化が進んでいるということです。
まだ子どもがいない方は、これからのために準備ができます。すでに子どもがいて、プログラミングを授業で習っている方は子どもとの会話のネタに始めてみるのもいいかと思います。
自分にとってもプログラミングをはじめることで思考の訓練になり、ハマれば一つ趣味もできるなら一石二鳥です。
プログラミングの敷居が高いと感じている方、プログラミングにちょっと興味はあるけれどまだ手を付けていない方には著書を読んで、プログラミングをはじめてみてはどうでしょうか。

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