物を贈るとき、あなたはどんな気持ちで贈っていますか?

思いがけない贈り物』(作:エヴァ・ヘラー、絵:ミヒャエル・ゾーヴァ、講談社)。
前回紹介した『作文に強くなる』を読んで、作文・書評の練習をしてみようと思ったので、自己啓発本ではなく久々に物語を読んでみた。前よりも素敵な本であることが伝わればいいな。
私はこの本をいつだったか忘れたけれど、以前読んだことがある。読んだことがあるのに、内容を忘れてしまった。覚えているのは、本の表紙だけ。内容がどんな内容だったか気になったので、もう一度読んでみようと考え、読んでみたので備忘録。

本のタイトルから、サンタが子供からプレゼントをもらう話なのかなと考えていたが違った。
この物語は、サンタクロースの手元に一体の人形が残っていることに気付いたことから始まる。サンタクロースは届け忘れた人形を届けるために、いろんな子供のお家を訪ねる。そして、本当の贈る相手に人形を届けるために、いろんな子どもの家を訪ねたり、知り合いに聞いていくなかで物を贈るときの気持ちだったり、幸せについて考える物語だ。
本書を読み終わって感じたことをいくつかピックアップすると・・・

  • サンタクロースがパソコンを使っていたり、タクシーに乗ったりする場面にはツッコミを入れたくなった。
  • 所々にドキッとする言葉だったり、やりとりがある。「人に物を贈るとき、軽率すぎる」とか「『これはあなたへのプレゼントですよ』といえないくらいなら、いっそあげないほうがいい」とか。
  • 物を贈るときに気持ちが込もっているか、物を贈られたときに相手がどんな気持ちを込めているのかを考えることの大切さを考えさせられた。

読み始めると15分くらいで読み終わる長さだけど、日々の生活で大切なことを考えさせてくれる。この物語を通して、物を贈る側の気持ちと物を贈られる側の気持ちを考えると「幸せ」かどうかだ。贈る側は相手に幸せな気持ちになってほしいと思っているし、贈られる側も相手が幸せな気持ちになれるようにと考えていると思うことを知った方が何倍も嬉しくなるはず。物を贈るときの大切な気持ちを教えてくれるおすすめな良書。

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