元博報堂制作部長から学ぶ想像力と創造力を鍛える方法

オリジナルシンキング(高橋宣行)

オリジナルシンキング』(高橋宣行、ディスカヴァー・トゥエンティワン)。
社会人になると会社の問題に対してアイデアを求められる機会って増えます。
AI(人工知能)が発達し簡単な作業はロボットやプログラムに任せ、人間にはより一層クリエイティブさが求められます。
入社1年目から管理職または営業、開発、管理など職種を問わず求められるのではないでしょうか。
現在はマニュアル作成の仕事がメインである私ですが、日頃から業務の中で問題解決のためのアイデアを求められることが多々あります。
はじめはやっぱり本から知識を得るのが一番です。
そこで今回の本を読み終わったので備忘録。

本記事では、

  • アイデアを出すことが苦手な人
  • 企画するときに何から始めたらいいのかわからない人
  • 相手に伝わる企画書を書くときのポイントを知りたい人

のような人に向けて、アイデア出しや企画書の書き方のポイント・コツについてまとめました。

株式会社博報堂にて制作部長されていた高橋宣行さんが執筆した本です。
著者は著書を通してクリエイティブ発想の重要性と今回の本の内容は社会人1年目から身につけてほしいと言っています。
そのため、社会人5年以上になる私はなおさら身につけておかなければならないと思いました。
今回の本で私が特に気になったポイントは3つです。

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想像力を鍛えるためには、インプットがポイント


情報収集と課題発見するときには「何を言うか」がポイントなります。
著者は想像力を鍛える方法として、まずはインプットすることが重要であると教えてくれています。(p38)
情報収集(インプット)することで顧客の課題を発見し、課題解決(アウトプット)につながるための情報を提供できるそうです。
問題解決したい相手が自分自身ならば、何が問題なのか、どんなふうになりたいのか、そこから何をすべきなのかを洗い出すことから始める必要があります。
著書の中では企業が顧客として例を出していますが、相手が企業でも個人でも同じように活用できる考え方だと思いました。
ヒアリングで情報を並べる(現状把握)→理想像をイメージする(目的決定)→すべきことを並べる(課題解決)のステップがあります。
インプットする方法はいろいろあります。
著書では対企業が顧客の場合として何が問題なのか情報収集する方法は、現場に足を運び、現場の人からヒアリングする必要があると言っています。
個人であれば自分の何が問題なのか知る方法として雑誌や書籍、インターネット、セミナーなどを利用し、自分と他者の違う点や悩んでいたことなどの情報を収集し、比べるのも一つの方法です。
著書を通してインプットの重要さをあらためて知ることができました。

創造力を鍛えるためには、マーケティング発想がポイント


問題解決するときに「どう言うか」がポイントとなります。
著者は創造力を鍛える方法として、マーケティング発想を取り入れるといいと教えてくれています。(p70)
著者はマーケティング発想を取り入れた計画方法として、
市場分析→問題把握→課題設定→方針決定→戦略計画とする5つのステップを紹介しています。
どう言うかの段階では相手に伝わることが大前提です。
そして自分が提案した内容に対して共有し、全力で行動してもらう必要があります。
問題解決する方法を実行する相手が自分自身であれば、あとは実行するのみです。
しかし、他者であれば伝えるだけではなかなか継続して実行してもらうことは難しいというのが私の経験で感じたことです。
相手に理想像をイメージしてもらう段階で気持ちを共有することはできるかもしれません。しかし、より相手の行動力をあげるにはどうしたらいいか。
著書を通してマーケティング発想を取り入れた提案をすることで、相手に自分の考えが伝わりやすく、共有しやすい方法ではないかとヒントをもらいました。

アイデアとは情報の新しい組み合わせ


著書で紹介されている『アイデアのつくり方』(ジェームズ・W・ヤング著)によると、価値のあるアイデアとは、既存の情報の新しい組み合わせでできているそうです。(p40)
著者自身も計画を立てるステップの中で、情報の新しい組み合わせがないか考えることを導入しています。
また、著者の同業者の方々も基本的に同じことをしているそうです。
企画のプロが実践している「情報の新しい組み合わせ」を考えるステップはぜひ、課題解決するための商品やサービスを企画する際に、取り入れたい方法だと思いました。
また、文章を考える際にも活用できる方法でもあると感じました。

社会人になると企画職に関わらず営業部、開発部、管理部など部署に関係なく会社の問題解決のためのアイデアを求められることがあります。
人材不足や残業時間の削減により、なおさらスピード感のあるアイデア提案は求められるようになるのではないでしょうか。
私自身の仕事はマニュアル作成ですが、カスタマーサポートやヘルプデスクに寄せられる問い合わせを改善するためのアイデアを求められます。それはマニュアルが顧客が製品に対して抱えている疑問を解決するためのツールだからです。
誰にでもアイデアを求められる場面は訪れます。
日頃から問題を見つめ、情報収集、問題発見、問題解決を鍛えておこうと、今回の本を読んで考えるとともに方法を学ぶことができました。
今回の本を読み終わったときにはアイデア出し、相手に伝わる企画書の書けるようになっていると感じました。
アイデアを出すことが苦手、企画するときに何から始めたらいいのかわからない、企画書を書くときのポイントを知りたい人に読んで欲しい一冊。

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